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【UFC】ヴァンダレイ・シウバが敗れてもPRIDEの魂を追い続けるのだ

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'UFC147 SILVA vs FRANKLIN II 2012/6/23@Belo Horizonte, Brazil, Mineirinho'南米のパワー、恐るべし。ブラジル大会のボルテージはUFCの魅力をより大きくしている。ブルース・バッファーのキメ台詞「It's Time!」を満場大合唱。これは震えた。ロックバンドが昨今こぞって南米でのコンサートを商品化しているが、この最もたる理由はオーディエンスの尋常なき盛り上がりに尽きる。UFCもロックと遜色ないエンターテイメントイベントとしてブラジルっ子に大歓迎される中、全カードにブラジリアンが並び、メインではヴァンダレイ・シウバが生ける伝説となって故郷に凱旋を果たした。ブラジルでの試合は実に14年ぶり。英雄に集中する地鳴りのような歓声の塊。そのシチュエーションだけでこの大会は大成功だった。整形手術を施してジェロム・レバンナ似のルックスとなってもヴァンダレイはヴァンダレイ。入場曲の♪Sandstormにアガる。UFCに戦場を移した後のシウバは黒星が先行してしまっているが、階級も変更し、PRIDE時代の栄光を取り戻そうと今なお必死にサヴァイブしている。なんとかタイトル戦線に絡んでほしいところだが、UFCのレベルアップは止まらない。とは言えヴァンダレイを過去の人にしたくなんかない。現実は厳しい。でもヴァンダレイはオクタゴンに入る。ならば精一杯応援するしかない。元PRIDEファイターを贔屓してしまうのは日本人の性。だからこそ、今回はとにかく頑張れヴァンダレイ。僕らのシウバは全力パフォーマンスを見せてくれた。元々の対戦相手、ベウフォートの代役、リッチ・フランクリンに対しても共通のテーマはリベンジ。リアルファイトでいかにリベンジの成功率が低いかは長年のファンとして痛いほど分かっているつもりだが、それでもヴァンダレイの弾けた雄叫びが見たかった。主にカウンタースタイルのヴァンダレイは決して自分から攻め入っていくことはないが、一発決めてからのラッシュの勢いは格別。2R、フランクリンをパンチで倒した後のパウンドタイムが最大の勝機だったが仕留めきれず。実は打撃フィニッシュの多いフランクリンのミドルに止められ、前に出れないシウバ。ここ数年のシウバの負けパターン。それでも試合終了前には己の力を振り絞らんと前に出る、パンチを振りまくる!故郷に錦を飾りたいに決まっている。みんなヴァンダレイが勝ち名乗りを上げる瞬間が見たいに決まっている。なりふり構わない姿。何も感じないわけがない。いま現在のヴァンダレイ・シウバに熱くなった。リベンジならず。また黒星を増やしてしまった。それでもヴァンダレイ・シウバは最後まで立っていた。それでよかった。ヒョードル、ミルコは去っても、ノゲイラ、ランペイジ、ショーグン、ハントは闘い続けている。結局、PRIDEの魂が見たいのだ。PRIDEは彼らと共に生きているのだ。だからヴァンダレイよ、またオクタゴンに戻ってきてくれ。PRIDEは君だ。PRIDEを最後まで見届けるためにUFCを見る。そしてヴァンダレイの次を待つ。

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